土に触れる

サラリーマン家庭や都市生活者など、日ごろは農業と無縁の暮らしを送っている人でも気軽に野菜作りなどが体験できる施設として知られているのが、市民農園です。作物を自ら育てて食べるという体験は自然との一体感を得られる格好のレクリエーションとなりますし、子供の食育としても有意義なものです。 ところでこの市民農園ですが、従来は利用者の募集は地方自治体や農協などごく限られた機関が行っていました。というのも農地にはさまざまな法律上の規制があり、所有者が勝手に貸し出ししたりすることが制限されていたからです。 しかし2005年の法律改正ではこの制限が緩和され、自由な開設が可能になりました。そのため現在ではNPO法人や農家の人たち自身など多様な事業主体が市民農園を運営しています。

事業者が多様になるにつれ、市民農園の運営形態もどんどん多様化されてきています。従来の市民農園といえば都市近郊の農地を細かく区切って貸与し、あとはすべて利用者任せというタイプのものが多かったのですが、現在ではさまざまな付帯サービスを提供するところが増えてきています。農具の貸し出しや肥料の販売等はもちろん、初心者向けの講習会、収穫した食材を使った料理教室なども開かれています。また、バーベキューパーティやもちつき大会など、利用者同士の交流を図るイベントが行われることもあります。 さらに、今後人気が高まることが予想されるのが、滞在型市民農園です。これはペンションやバンガローなどの宿泊施設に市民農園が付設されていて、週末などに泊りがけでのんびりとした「プチ田園生活」を楽しめるというものです。